2016年1月19日火曜日

認知症を考える!(認知症サポーターとは)




こちらの記事は平成28年1月13日(水)の日本経済新聞に掲載されていたものです。

認知症患者の方が元気に仕事をしている例が紹介されています。

認知症は決して絶望する病気でも、隠す病気でもない」とあります。

しかし、疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか?

「認知症」でも仕事ができるのか?と。

「認知症」でも軽度の方もおられれば重度の方もおられます。

もし、私たちの認知症に対する認識不足だけで誤解を生むようなことがあるとしたら、認知症を「知る」ことから始めてみませんか?

新聞記事によりますと、2025年には認知症患者は約700万人と推計されているそうです。

65歳以上の5人に1人。

驚くべき数字です。

社会全体でサポートしていかなければなりません。

そのためにも認知症を知り、理解することが第一歩になると私は考えます。



■認知症サポーターとは■

現在、認知症サポーターは全国に約710万人(平成27年12月31日現在)おり、

地域において認知症の方が穏やかに生活するために見守りや環境整備に尽力されています。

認知症サポーターは特別な資格ではありません。

認知症を正しく理解し、認知症の人や、その人を取り巻く家族の良き理解者たりうる存在です。

ですからサポーター各自ができる範囲の活動で構わないのです。

認知症で困っている人や家族を目にすることがあれば、

「何かお困りですか?」と声をかけて下されば家族は救われた思いがするものです。

倉敷でもサポーターの数は約18000人おられます。

この度、私もその1人となりました。


地域の中で商売をさせて頂く牛乳販売店として、なにかお役に立てることはないかと思い決意致しました。


私の祖母も重度の認知症でした。

昔は施設にあずけることもできなく、家で面倒をみていました。

みんなの名前も忘れ、徘徊もしょっちゅうでした。

警察から電話があり親父が迎えに行ったことも数知れず。

母親は祖母の面倒でノイローゼ気味でした。

自宅で面倒をみることは本当に大変なことだったのです。

私がこの仕事をさせていただくようになってからも、お客様が認知症になってしまうこともあり、辛い思いをたくさんしてきました。

ご家族からの知らせで気づくこともありました。

配達時に毎週お会いするにも関わらず、ある時から私の顔を見て牛乳屋だと分かってもらえなくなったこともありました。


認知症サポーターだからと言って何か特別なことができるわけではありません。

しかし、「知らない」ことは誤解を生み、偏見を抱くことさえあります。

認知症の方、支える家族の良き理解者であることが大切なのです。

是非、関心を持っていただき「認知症サポーター」が地域に根付く制度になることを願っています。


全国の牛乳屋さんの中には、以前より認知症サポーターの啓蒙活動にご尽力されている方も多くいます。


私どもも、地域密着で商いをさせて頂いておりますので、
何かあった時にお役に立てればと、牛乳屋にできる活動の1つ
として取り組んでいきたいと思います。




認知症サポーターは都道府県及び市町村が行う「認知症サポーター養成講座」(無料)を受講していただければ誰でもなることができます。

私も受講してまいりました。




講座終了後には認知症サポーターの証である
「オレンジリング」をもらうことができます。


少しでも多くの方に「認知症サポーター」を知ってもらうべく情報発信をしていきたいと考えていますのでよろしくお願いします。



認知症サポーターキャラバン↓
http://www.caravanmate.com/



認知症サポーター養成講座は、認知症の知識を持つキャラバン・メイトが開催します。
受講したい場合はお近くの高齢者支援センターや、健康長寿課地域包括ケア推進室(086-426-3417)にご相談ください。





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